旅行業界への就職を考えている大学生はいませんか？総合旅行業務取扱管理者資格を取得することで得られるメリットはとても多いので、今回はそのメリットについてご紹介します。総合旅行業務取扱管理者資格を取得するための条件やプロセスについてお話します。最後には、しっかりと理解を深めていただけると思います。
それでは、さっそく始めましょう。
旅行業務取扱管理者とは？
旅行業務取扱管理者とは、旅行商品を売るために必須の国家資格です！旅行業法で営業所毎に最低1人をその営業所の旅行業務取扱管理者として選任することが義務付けられています。（営業所の人数で旅行業務取扱管理者の最低必要人数も変わってきます）
また、国内旅行業務取扱管理者は国内旅行商品のみ扱えるのに比べ、総合旅行業務取扱管理者は、海外旅行商品も取り扱いが可能です。皆さんが行きたい旅行会社は海外旅行も扱っていますよね？それに総合旅行業務取扱管理者まで取得している就活生は少ないので、あなたの熱意を十分アピールできる資格です！
その旅行業務取扱管理者になるためには、国家資格である旅行業務取扱管理者試験に合格しなければなりません。旅行代理店に掲示されている旅行業登録票に書かれている氏名の方がその営業所の旅行業務取扱管理者です。旅行代理店に行かれる際には旅行業登録票があるかどうか見てみましょう！
大学生で総合旅行業務取扱管理者資格を取得するメリット
- 旅行業界唯一の国家資格‼︎
- 受験資格要件なし‼︎
- 合格したら一生保持できる資格‼︎
- 旅行業界・周辺業界就職へのアピールになる‼︎
旅行業務取扱管理者は、旅行業界でのキャリアをスタートさせるのに最適な資格です！この資格は旅行業界の新人からベテランまで、必要な基礎を身につけることができるため、出発点として最適です。また、この資格を取得することで、さまざまな観光地や関連業務について専門性を先取りすることができます。
この資格は旅行業界の資格の中でも、旅行という商品を扱うために必須の旅行業界唯一の国家資格になります！そして受験の門戸は広く、受験するための要件はありません。誰でも挑戦するチャンスがある国家資格です！晴れて試験に合格したら更新などもなく、一生持っていることができる資格です！新卒で、もしくは中途採用でも資格を持っていたら、より旅行業界に入りたいというアピールになるでしょう。また、旅行業界以外の周辺業界でも活かせる場合がありますので周辺業界を目指す方にもオススメです。
総合旅行業務取扱管理者資格の合格条件
| 参考 | 国内旅行業務取扱管理者 | 総合旅行業務取扱管理者 |
|---|---|---|
| 日程 | 9月上旬 | 10月下旬 |
| 受験料 | 5,800円 | 6,500円 |
| 科目 | 3科目 旅行業法・約款・国内旅行実務 | 4科目 旅行業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務 |
| 試験時間 | 120分 | 200分（旅行業法・約款：80分、実務：120分） |
| 合格ライン | 全科目60％以上 | 全科目60％以上 |
総合旅行業務取扱管理者に合格するには、旅行業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務の各科目で、各々60％以上の点数を取らなければなりません。旅行業法・約款では、法律等の独特の言い回しに慣れるために、過去問をたくさん解くのがいいでしょう。また旅行実務では、観光地の幅広い知識が必要になるため、時間をかけて勉強する必要があります。
また、国内旅行業務取扱管理者に合格した次の年から総合旅行業務取扱管理者の旅行業法と国内旅行実務が免除されます！ぜひこの制度を活かして2年で総合旅行業務取扱管理者合格を目指しましょう！
総合旅行業務取扱管理者の難易度は？
総合旅行業務取扱管理者は、国家資格の中では簡単な方と言われていますが、やはり難しいものです。なぜかというと、当たり前ですが旅行業界の人間だったらわかっていなければならない問題を、専門外である大学生が解かなければならないのですから。しっかり覚悟して勉強に臨みましょう！
勉強はどれくらいやったらいいのかというと300時間が目安と言われています。これは、毎日2時間勉強を5−6ヶ月続けたくらいの量です。しかし毎日できない場合もありますよね。そのために余裕を持って勉強を始めましょう。
| 参考 | 全体 | 学生のみ |
|---|---|---|
| 令和4年 | 31.6％ | 22.7％ |
| 参考 令和4年 | 科目 | 合格率 |
|---|---|---|
| 受験区分A | 業法・約款・国内・総合 | 9.7％ |
| 受験区分B | 業法・約款・国内 | 47.4％ |
| 受験区分C | 業法・約款・海外 | 12.1％ |
| 受験区分D | 業法・約款 | 69.5％ |
| 受験区分E | 約款・海外 | 30.9％ |
| 受験区分F | 約款 | 93.5％ |
| 受験区分G | 約款・国内・海外 | 33.3％ |
| 受験区分H | 約款・国内 | ー |
直近令和4年度の合格率は31.6％です。学生のみの合格率は22.7％です。やはり旅行業会従事者が全体の合格率を押し上げている印象ですね。
総合旅行業務取扱管理者を免除なしに一発で合格するのは9.7％と1割を割っていますのであまりおすすめしません。受験区分Eは、前年度までに国内旅行業務取扱管理者に合格した場合の科目と合格率です。免除制度を活かし、2年で総合旅行業務取扱管理者を目指した方が、合格率も30.9％と3倍になりますのでおすすめです！
しっかり勉強すれば必ず合格できる資格なので、この数字に怖気づかずに合格を目指してみてください。
まとめ
旅行業務取扱管理者の資格取得は、旅行業界でのキャリアをスタートさせるのに最適な資格です。旅行業界での必要な基本的な知識を身につけられるだけでなく、旅行業界へのアピールになるでしょう。総合旅行業務取扱管理者の資格を取得することで、周りの就活生よりも一歩先に進んでいけます。大学生の皆さんは、計画的に総合旅行業務取扱管理者に合格できるよう、勉強に臨みましょう！
この記事が皆さんの参考になると幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございます！
